宅建業免許(知事)の申請する際のおおまかな流れ
宅建業免許申請書類を提出してから、宅建業免許証を受けるまで、知事免許では2~3か月程度かかります。免許申請の手続きの流れについてご案内いたします。
1.宅建業免許申請書・保証協会入会書類の用意
宅建業免許申請に必要となる書類を作成するとともに、添付書類として定められている公的証明書類を収集します。記載ミスはトラブルの元ですので、誤りのないように正確に作成しましょう。
役員等の身分証明書は本籍地から取り寄せる書類ですので、直接取りに行くことができない場合もあります。そうした場合は郵送で取り寄せることができますので、本籍地の市区町村のホームページで身分証明書の発行手数料を確認して、郵便局で料金分の定額小為替を購入して、申請書と返信用封筒とともに郵送しましょう。
また、行政庁に提出する書類作成と並行して、保証協会の入会書類も準備しましょう。代表取締役の方については連帯保証人となることが求められますので、会社の印鑑証明書とともに、代表者個人の印鑑証明書も1通用意しましょう。
2.宅建業免許申請
行政窓口にて免許の申請を行います。事業についていろいろと質問されることがありますので、事情に明るい方が申請に行きましょう。
申請が受け付けられると手数料の支払いが必要ですが、県の証紙を貼るべきところを収入印紙を貼ってしまったり、登録免許税を税務署に納付すべきところを証紙を貼ってしまったりしないよう、手数料の支払い方法は事前に確認しておきましょう。
3.保証協会の入会手続き
保証協会に加入する場合には、行政庁の免許手続きが完了次第、すぐに保証協会の入会手続きを進めましょう。(入会する協会・支部により対応が分かれる場合があります)
4.行政庁での審査
知事免許の場合、行政庁の申請期間は30日~40日程度であることが一般的です。
原則的に役所による事務所調査は行われませんが、事務所に電話がかかってくることもありますから、事務所の電話はつながる状態にしておきましょう。
5.免許通知の配達
申請者の事務所本店宛に、免許通知が送られてきます。到達確認のため、このハガキは転送でいない決まりになっています。
6.営業保証金の供託
供託をする場合には、はがきが届いたらすぐに営業保証金を供託しましょう。供託が完了したら、供託済届出書を行政庁の窓口へ提出します。この手続きには期限がありますのでご注意ください。
保証協会に加入する場合には、すぐに協会に電話をして、免許通知が到着したことを連絡しましょう。保証協会に加入する場合には、免許証の交付までもうしばらくかかります。
7.宅地建物取引業免許証の交付
供託の場合は、供託済届出書と引き換えに宅建業免許証のを受領します。
保証協会に加入した場合は、保証協会からで免許が交付されます。
免許証の交付を受けて宅建業の事業を開始することができます。